天然王子
 

私が田熊を睨んでいると、うるさい男が走ってやって来た。


「ゆーやぁー!体育祭何出んのっ!?」

「うわぁ、ここにもバカ1名」

「ちょっと紗和!佐竹なんかと一緒にしないでよっ!!」

「おいお前今ビミョーに失礼なこと言ってんぞ」


佐竹は話についていけてないようで、頭の上にはいっぱい"?"が浮いていた。

まぁとりあえず、佐竹の登場によって、いつも通りの私に戻ったわけで…


「で、何出る?体育祭」

「あんた切り替え早すぎだって」


結局私たちはバスケットボールに出ることになったのでした。


「あ、つかさっき広瀬となんかかわいい子一緒にいたよ」

「え」


佐竹が急にとんでもない情報を持ってきた。


「もしかしてハル、ライバル登場?」


楽しそうに紗和が言う。

別に王子が誰と居ようが、彼女でもない私には何とも言えないし…

でも、気になる!!!


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