天然王子
さっきからドアの前を行き来している黒い影が…
委員長もそれに気付いたのか、そっとドアを開けに行った
―ガラッ
「……あ、あってた」
黒い影の正体は…
「王子!?」
私はビックリして叫んだ
だってなんで王子がここに!?
「…あれ?シュンなんでいんの?」
「お前起こしても起きねーから代わりに出てやってたんだよ」
「あ、そ」
シュンくんと王子が会話を…!
うらやましすぎる…
「じゃ、本人来たことだし俺戻るわ。じゃーね時田さん」
「ぇあ、うんっ」
そう言ってシュンくんは教室から出て行った。
待って…急にこの状況…!?
今、私の隣には王子がいる!!!!
私は委員会が終るまでずっとそれを考えただけですごく緊張して、心臓バクバクで、話しかけるとか以前の問題…横を見ることすらできなかった。