天然王子
 

「ちょっと、ハル知らない?」


試合にも負けて、いちごみるくもまだ飲めてない紗和はご機嫌ナナメだった。


「……ハル、どーかしたの?」

「どーかしたの?じゃないし!!あの女がどっかに閉じ込めてんに決まってんじゃん!!!」

「あの女…?閉じ込め…?」

「とにかくっ!もとはといえばあんたのせいなんだからね!」


なぜかわけもわからずに王子は紗和に怒鳴られていた。

そんな時、救世主登場…?


「さーわーちゃんっ」


あほっぽい意味のわからない絵の書いたTシャツを着ている佐竹登場


「だーかーらー、名前で呼ぶなって言ってんじゃん!!」

「ごめん、つい☆」

「絶対わざとでしょ、確実に」

「ってかさー悠弥知らない?」


たった今、失踪者が二名になりました。

そしてやっぱり佐竹は田熊の言ったことを忘れていた…


「探すよ!二人共!!」

「おっけー☆」

「……え、俺も?」


不思議な組み合わせの三人が、ハルと…ついでに田熊の捜索を開始しました。


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