正夢
「えー、すごいじゃん!」

夏実は目を見開く。
くりくりっとした目で真紀を羨ましそうに見る。

「でも気味悪くない?しかも嫌味も2回言われるし。」

真紀は足を組み、ため息をついた。

「でもでも、未来が知れるってかっこよくない?てか、この話も夢でしたの?」

「いや、嫌味言われたすぐに夢から覚めた。」

「へー、残念だ…

「おはよー!」

教室のドアを勢い良く開いた。
廊下には声も響く。

朝からテンションが妙に高い彼女は

湯浅このか。

このかは教壇へ向かった。すると大きく息を吸って、

「このか、彼氏出来ちゃいましたあー!」
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