正夢
それは、真紀の副担だった。
教科は英語、プライドは高いし、次々と嫌味をぶちまけるため各学年、男女ともにみんなあの先生を嫌ってる。もちろん、真紀もだ。

「あら秋口さん、早いわね。」

まあ、考えて見れば真紀が8時という時間にはいつも来ない。
いつもは、遅刻ギリギリだから8時半を過ぎた頃に現れる。

「おはよーございます。」

真紀はうざったそうに、言った。

「珍しいわね、雨でも降るのかしら。」

でた、嫌味発言。
キモいんだよ!!
ましてや、その赤いワンピースだぞ。

赤いワンピースがもっと先生の嫌味っぷりを引き立たせている。

「じゃ、きょーしつ行くんで。」

ドクンッ―

「うっ!」

激痛が走った。
真紀の周りが当たり一面真っ黒に・・・。
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