正夢
そこには、あの嫌味ったらしい先生がいた。しかも、



アカイワンピース



こっちに近づいてくる。
ゆっくり、ゆっくり。

夢と同じ。そして、先生はあの一言を

「あら秋口さん、早いわね。」

「お、おはようございます。」

何で!?

「珍しいわね、雨でも降るのかしら。」

そのセリフもその表情もまったく一緒だ。

真紀は会釈し
急いで教室に向かった。

教室に入ってカバンを置いた瞬間、
椅子に座って机に顔を伏せた。

これって…



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