【完】草食系ほのぼの女子×肉食系狼男子の恋
「藍!ごめん!まった?」
しばらく待っていると、先輩が走ってこっちにやってきた。
「先輩遅刻ですよ。」
わざとむっとした声で言ってみた。
「え、まじ!?ごめんな!藍!」
「ふふっ。嘘ですよ!してないです。」
引っかかった〜!
なんて言ってからかってみる。
「なんだ。よかった。」
先輩はホッと安心したように言った。
「あ。」
「え?なんですか?」
「藍、手が冷えてる。待たせてごめんな。あっためてあげるよ。」
そう言って先輩は私の手を先輩が握ってポッケの中に入れた。