【完】草食系ほのぼの女子×肉食系狼男子の恋
そんな風に軽く言い合いながら歩いていると、すぐに着いてしまった。
イルミネーションで飾られた並木道を二人でゆっくり歩く。
「うわぁ…。先輩っ…すごく綺麗ですねぇー…!」
「うん。すごく綺麗だ。」
並木道の一本一本の木に沢山の色とりどりのライトがキラキラ光っていて、とても幻想的だ。
一瞬二人ともの会話が途切れてしまうほど、綺麗だった。
と、二人で歩いていたその時、
「あっ。」
「ん?どした?」
先輩のポッケの中に入っていた自分の手に違和感を覚えた。
正確に言うと、指だ。
何が起こったのかな?
不思議に思って手をポッケから出してみた。
「え…?」
自分の指を見た瞬間、驚きで声も出なかった。