【完】草食系ほのぼの女子×肉食系狼男子の恋
「うん…。よくわかったね…。」
私が力なく笑ってみせる。
それでもつんは笑ってくれなかった。
それどころか、もっと苦しそうな顔をしていた。
「そりゃわかるに決まってんでしょ。だからあれほど注意する様に言ってたのに…。」
なんかつんお母さんみたいな言い方だな…。
「ごめんね。つん。ありがとう。」
と心からお礼を言うと。
「いいのよ。別に。それより自分の心配をしなさいよ。」
またお母さんみたいなセリフを言われた。
「私はもう大丈夫だから。あーあ…。久しぶりに嫌なもん思い出しちゃったな…。」
「そうね…。」
また深刻そうな顔する…。私はもう大丈夫なのに…。
「消したい過去って忘れる事出来ないのかな…?」