【完】草食系ほのぼの女子×肉食系狼男子の恋
「辛かったね…。でももう大丈夫だから…。早く藍ちゃんの心からの笑顔を見せてね。」
俺は、藍ちゃんの頭を撫でて藍ちゃんの部屋を後にした。
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実は俺は司ちゃんから全ての事情を聞いていた。
聞いた時、本当に俺がそんなこと聞いてもいいのか心配になった。
でも、司ちゃんは
『藍は…。私の前では泣かないんです…。いつもへにょっとして笑ってて…。
だから他人の前で涙を見せるなんて今まで見たことなかったですし、
先輩の前で泣いた事知って正直とてもびっくりしたんです。
なので、先輩だったら藍の不安取り除けると思うんです。
私はどんなに頑張っても出来なかった…。
先輩が藍が好きなのは知ってます。
だから今回で証明してください。
どれだけ先輩が藍を思ってくれているか。』
と言ってくれた。
司ちゃんの目は真剣だった。
そんなこと大事な藍ちゃんの親友に頼まれた事だ。