【完】草食系ほのぼの女子×肉食系狼男子の恋
つんと別れて家に帰ると、ケータイの着信音が自分の部屋に響いた。
ケータイを取り出すと
ーー綾斗先輩からだった。
〔もしもし?〕
〔もしもし。俺、綾斗だけど。〕
分かりきったことを言われ、少し笑ってしまった。
〔わかってますよ。綾斗先輩。〕
〔笑わなくてもいいでしょ。〕
電話越しだったけど、むくれている先輩の顔がすぐに想像できた。
〔はいはい。ところで先輩どうしたんですか?〕
〔あぁそうそう。今週の日曜日さ、夏祭り一緒に行かない?〕