暗闇のラメント
「あ、それと挨拶程度にってキスするやつだから考えれば分かるし。」

忘れかけていたことを…!

本当は挨拶とかそんな気持ちじゃなかったなんて私らしくない。

「別に良いじゃない。」

プイッとそっぽを向いてみる。

大抵の男なら私がこんな態度をとったらボディータッチを交えながらなだめてくるんだろうな。

でも、彦にぃはそんなことしてこないの知ってる。

「将来的に困るの自分だろ?ってか、そんな生活してたら結婚なんて出来ないだろ。」

結婚ね…

恋愛もしたことないのにできるはずもないし、私は汚れてる。

したいと思う人なんていないか。

「どうせできないから大丈夫ですー!」

強がってベーっとしてみる。
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