暗闇のラメント
彦にぃはどこからかガウンを見つけたみたいでそれを羽織って出てきた。

「俺ソファで寝るから。」

そう言ってソファに横になる。

「え?布団ないし風邪引くよ?」

そう言うと怪訝そうな顔をして

「変なことされそう…。」

「しないし!もうそうやって意地張って風邪引いても知らないからね?」

「そんなこ…はっくしゅん!」

ほら。言ったことか。

「入りなさい。何もしないから。」

そう言うと渋々言うことを聞いてくれた。

素直にしてればくしゃみしなくてすんだのに。

そうやって二人で布団に潜り込んだ。
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