暗闇のラメント
男女で話し合いはたまにある。

理由は深いものから浅いものまで。

深いものはセフレの彼女とセフレとの話し合い。

あれは、気が滅入る…。

と言っても、たいてい私が流される。

浅いものは完璧に私が関係ない場合のものだ。

ある恋人の彼氏が私に心うつりしそうで彼女から呼び出されたり…だとか。

今回は微妙なラインだ…。

「で、呼び出した理由って何ですか。」

いかにも真面目な感じの人だ。

写真で見たことはあったが、本当に雛美の彼氏か?と聞きたくなる。

「挨拶もなしでそれなのね。まあ、良いわ。おおよその話はヒナから聞いた。確かにあなたが別れる決心をするに値する理由だわ。でも、私から二つ聞きたい。まずひとつは何故今まで黙認してたの?それと、あたしと会ったこともないのに絶交しろって言うのは腹立たしいのだけど…。」

なんとも言えない心のムカムカをすべて吐き出したい気分だ。

勝手にイメージをつけられたのがとても気にくわない…。
< 76 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop