暗闇のラメント
家に帰るとお父さんがリビングでくつろいでいた。

「リイナ…また男か…。」

「…そんなもんか。」

確かに男(彦にぃ)と居たけど酔い潰れて看病してもらってたって感じかな…

「川嶋さんのところだろ?彦武君が事情説明しに来てくれた。」

事情知ってるなら、

また男かとか言わないでほしいもんだね。

にしても、彦にぃは真面目だよ…。

「リイナどんだけ飲んだんだよ…。」

「記憶がない…。途中から飲まれたのは分かった。」

本当…どれくらい飲んだんだろう…。

缶チューハイを三本…と彦にぃをパシらせてワインを買わせて…。

あー…結構飲んでたな…。

「はあ…彦武君に迷惑かけたのだから、これやるから行ってこい。」

お父さんが立ち上がりスーツのポケットから何かのチケットをくれた。

「何これ。どこ?」

「取引先の人から娘とどうぞ。とか言われたんだよ。で、話だけ聞いたら要するに温泉だってさ。後は調べなさい。それと風呂に入れ。」
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