暗闇のラメント
でも、最後の10問だけっていうのは多少救われる部分もあるかもしれない。

だって序盤だったらもうアウトだからね…。

そう言えば、私大学受験で私立でそれをやらかしちゃったんだよな…

「リ・イ・ナ!!!は・な・し・を・聞・い・て!!」

ミユが私の体を揺さぶりながらスタッカートを入れたかのような口調で言った。

「あ。ごめんごめん。考え事してた。で?何?」

「何?じゃないわよ!!そうとう話聞いてないのね…だから、明後日の土曜日にナオ君とデートなの。どうすればいい?」

どうすればいい?と言われても…。

趣味とか全然知らないしな…。

「時の流れに身を任せたら…?それに今あーだこーだ言っても明後日だよ…?」

「そうかもだけど。だって…デートとかあんまりしたことないし…。」

ミユなら高校時代とかモテそうな気がするのにな…。

あっ。女子校だわ…。そりゃそんなもんか…。

「あんまり気を張らずに行けばいいと思うよ。ナオに任せるのも大丈夫。」

そう言うの慣れてるからね。と付け加えようかとも思ったが流石に止めた。

「分かった。なんとかなる精神で行ってくるよ。」

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