幼馴染み~初恋物語~
入学式や学校案内や部活の紹介などが終わって、少し学校行事が落ち着き始めた4月中旬。
小学生の頃は2クラスだった生徒数も、他の学校と合流するため5クラスに増え、新しい中学生活が始まった。
二人は家が近い事もあり、中学になった今でも一緒に登校している。
和樹はサッカー部に入ったので、大きなスポーツバッグを肩に下げて、櫻はテニス部に入ったので.学校のバッグとラケットを肩にかけて歩いていた。
櫻が本当にやりたかったのは、テニスではなく、サッカー部のマネージャー。
しかし中学にマネージャーという制度がなかったので、サッカー部が見えるグランドで活動する部活を選んだのだ。
同じクラスになった櫻と和樹は、いつものように、並んで歩きながら、たわいもない話をしていた。
「和樹君。宿題ちゃんとやった?」
「昨日遅くまでゲームしてて、気付いたら寝ちゃってたから、宿題写させて~?おねがいっ!!」
和樹は櫻がやってきた宿題を丸写しさせて欲しいと言ったのだ。
両手を合わせて頼み込む和樹の姿を見ると、櫻は頬を膨らませて、怒った振りをする。
「もぉ~!!ちゃんと自分でやらなきゃダメでしょー?」
「一時間目だから学校に行ってからじゃ間に合わないから今日だけダメ~?」
「だーめっ!!宿題は自分でしないと、バカになるから」
たまに櫻は、母親や姉のように説教する事もある。
小学生の頃は2クラスだった生徒数も、他の学校と合流するため5クラスに増え、新しい中学生活が始まった。
二人は家が近い事もあり、中学になった今でも一緒に登校している。
和樹はサッカー部に入ったので、大きなスポーツバッグを肩に下げて、櫻はテニス部に入ったので.学校のバッグとラケットを肩にかけて歩いていた。
櫻が本当にやりたかったのは、テニスではなく、サッカー部のマネージャー。
しかし中学にマネージャーという制度がなかったので、サッカー部が見えるグランドで活動する部活を選んだのだ。
同じクラスになった櫻と和樹は、いつものように、並んで歩きながら、たわいもない話をしていた。
「和樹君。宿題ちゃんとやった?」
「昨日遅くまでゲームしてて、気付いたら寝ちゃってたから、宿題写させて~?おねがいっ!!」
和樹は櫻がやってきた宿題を丸写しさせて欲しいと言ったのだ。
両手を合わせて頼み込む和樹の姿を見ると、櫻は頬を膨らませて、怒った振りをする。
「もぉ~!!ちゃんと自分でやらなきゃダメでしょー?」
「一時間目だから学校に行ってからじゃ間に合わないから今日だけダメ~?」
「だーめっ!!宿題は自分でしないと、バカになるから」
たまに櫻は、母親や姉のように説教する事もある。