幼馴染み~初恋物語~
「次はあれがいいっ!!」

櫻が指を差したのは、楽しみにしていたジェットコースター。

「よしっ!!あれに乗ろう。結構怖そうだね?本当に大丈夫?」

「大丈夫ですっ!!お化け屋敷よりは怖くないですよーっ!!」

かなりの高さがあり、回転もするジェットコースターは大人気。

やっぱり遊園地といえば、絶叫マシンに乗らないと意味がない。

二人の順番が来て、いざ乗ろうとすると、どちらも少し緊張した面持ち。

「ドキドキしますねぇ…………」

「俺も…………高い所って俺…………苦手なんだよな…………」

「私がついてるから大丈夫っ」

何の根拠もないが、櫻はそう言って健一の手をギュッと強く握ってからジェットコスターに乗り込んだ。

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