幼馴染み~初恋物語~
次の日から、秘密基地の改装が始まった。

紙とのりとセロテープ等をリュックサックに入れて、洞穴に来た二人。

和樹が壁に好きなアニメのポスターを貼ろうとするものの、のりではくっつかない。

「う~ん…………セロテープでも無理かなぁ?」

ぶつぶつと言いながら作業をしていると、修が紙にペンで何か絵を描いていた。

「できたぁっ!!」

「何ができたの?」

「じゃーんっ!!俺達の旗だよ?」

自慢げに見せる修の手には、アニメかゲームで見たような海賊の旗らしき絵。

ドクロのマークに
にじいろ小、おさむ&かずきと書かれていた。

「あのさぁ?修君?ここに櫻ちゃんと愛瑠ちゃんを入れてもいいかな?」

「そうだな?ここは4人の秘密基地だな?」

修が二人の名前の後ろに、櫻と愛瑠の名前も書き込んだ。

「これでどう?」

「おっ!!いい感じっ!!」

「じゃあ、あと2つ椅子がいるよな?」

和樹と修は、また池の回りで大きな石か、木を探しに出掛けた。

「見てー?修くーんっ!!これよくない?」

和樹が見つけたのは、丸太の切れ端。

子供なら横になれるほどの木を見つけた。

「良いの見つけたじゃん?これはソファーだな?」

「これなら二人座れるからね?」

「和樹?そっち持って?」

「うんっ」

「せーのっ!!重たっっ!!」

「重いっ!!修君?大丈夫?」

「おうっ!!そっちは?」

「こっちも大丈夫っ!!」

二人で持っても重たい丸太を、協力して洞穴へと運んだ。



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