幼馴染み~初恋物語~
二人の会話を聞きながら泣いていた櫻を、和樹が優しく抱き締めた。

「櫻…………?」

「何…………?」

「指切りしようか?俺が迎えに来るって約束の…………」

「うん…………」

二人は小指を絡めて、指切りをした。

この小指から運命の赤い糸が繋がっている事に気付くのは、数年先の事。

当然二人はそんな赤い糸は見えていないので、好きになってもらおうと努力したり、思いやったり、お互いに助け合ったりする。

逆に不安になったり、嫉妬して上手くいかない事もある。

それが恋愛というもの。

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