幼馴染み~初恋物語~
放っておこうと思って、図書室に向かおうとした櫻達を、清山が教室のもう1つの入り口から廊下に出てきて、まだしつこく櫻をからかってくる。

こんな風に放っておかれると男側はつまらないのだ。

「おーいっ!!こっち!!こっち!!そこのワンピースのチビのパンツは水玉パンツ~っ♪キャハハハっ!!」

「いい加減にしないと、本気で怒るよっ!!」

愛瑠が捕まえようと走っていくが、清山は慌てて教室に入った。

「はいっ!!セーフ。入ったら、先生に怒られるからな?水玉チビっとたこ踊りっ!!」

この年頃の男の子は女の子から構ってもらうのが好き。

恥ずかしくて優しくしたりできないが、からかって追いかけられたり、ちょっと怒らせたりするのはよくある光景。

ただ相手にしてもらいたいだけの単純な意地悪で、本気で泣かしたり、いじめたりするようなひどい事はしない。

「もうっ!!これからはやめてよーっ!!」

水玉、水玉と言われて、真っ赤な顔になっていた櫻は、愛瑠と一緒に図書室へと向かっていった。

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