「違う、その好きじゃない」
『……………ごめん、言わないつもりだったし
バレないようにしてるつもりだったんだけどな。
離れてなんか行かないよ、でも
壊したいとは………思ってるよ』
--壊す。壊される。
そんなことをいきなり言われて、動揺した。
世津、ごめんね。
私は壊されたいとは思ってないよ。
でもさ、もう壊れてるよね。
私が“前と違う”って思ってる時点でさ。
でも、うまく言葉に出来ることなんて出来なくて
「………また、来る」
それだけ言って、私は自分の部屋へ戻った。