君が居た頃。
あの日から、湊魅は本当に
ずっと傍に居てくれている。
学校があっても、仕事が忙しくても
毎日欠かさず会いに来てくれる。
仕事の合間を縫って、
連絡もしてくれる。
「…………ん~………季織?
いつから起きてたの……?」
重たそうに起き上がった湊魅は、
あくびをする。
「ちょっと前かな」
「わ、だめじゃーん。
俺が寝ちゃったらー」
眠いなら寝ててもいいのに……。
このあとも仕事で、本当は
大変じゃないかなぁ?
元から華奢なその腕は、
前より細く痩せて
しまったような気がする。
「湊魅、ちょっと痩せたんじゃない?」
「やっぱそうかなぁ?
香織にも言われたんだ」