君が居た頃。
「……見覚えない」

「わかってるよ、もー!
繰り返すなって‼‼」

ふいっと背向いてしまう湊魅。
薄いTシャツから浮く身体のラインは、
ガリガリっぽいのに
筋肉もついていて、
やっぱり男の子だなぁって感じだ。

……って、私!?
どこみてんの!?
変態みたいじゃん!


「……私も練習見たいなぁ」


不意にそんな事を口にすると、
湊魅は青ざめた顔で
後退りした。

「だっ、駄目ですよ!
暑いし、男臭いし!」

「でも湊魅は全然男臭くないよ?」

「…………」

「むしろ女の子っぽ……」

「あぁああ~‼‼もうっ
わかりました!わかったから!」


作戦成功♪


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