白いジャージリターンズ~先生と私と空~
「直と先生、いつまでラブラブなんだろうね~?」
依子がからかうように私と先生を交互に見て、私は恥ずかしくて依子から隠れた。
「俺達はずっとラブラブだよな!」
なんて先生まで私を照れさせようとして、私ばっかり真っ赤になる。
「ま、俺達にはかなわないでしょうけど」
意外な人物が意外な発言をして、一斉にみんなの視線が集まる。
ピアスが光る。
「え?何?こっち見んなって!」
ほんのり頬を赤らめたのは、隆介君だった。
クールでドSで、ぶっきらぼうな隆介君から聞けるとは思っていなかったセリフ。
驚いたのは、私達よりも美亜ちゃんだったのかもしれないね。
「美亜ぁ~!大丈夫?」
真っ赤になる顔を隠すように、ゆかりの背中に顔をくっつける。
かわいい!!
昔の私みたい!!
「美亜ちゃん、良かったね!」
「あんなこと言うなんて絶対何か企んでる~!」
と美亜ちゃんは言ったけど、きっと隆介君の本心なんだろう。
網戸から入る心地良い春の風。
ガーリックの匂い。
みんなの優しい笑顔に、最高に癒されるパーティー。