神の混血
秋葉の腕のなかは、暖かくて、安心した。




お父さんの腕みたいだ。






いつも怖い夢を見ると、お父さんは抱きしめてくれた。





そんなもの怖くないぞって、笑って頭をなでてくれた。








「……あのね、…おと、………さんが、





遠くに、行っちゃたの…っ




追いかけたのに……、少しもおい、つかなくて…」





秋葉の胸を濡らしながら、言葉を、不安を吐き出す。
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