神の混血
もう、2人だけの世界だ。





外部の干渉を許さない、そんな雰囲気を纏う2人は、





ひどく悲しげで、儚い。






「では、先輩方。




私たちはこれで失礼します。」






ふっと姿が消えた。




「クラル、医務室へ行くぞ。」




「うん。そうだね!!」







「………あの二人は、さみしそうね。」





ふわふわとした口調を捨てたクラルがぼそっと呟いた。






「…そうだな。」
< 375 / 381 >

この作品をシェア

pagetop