神の混血
「あの二人が、この世界に害を及ぼすようには、私には見えないわ。」





綺麗に弧を描く口は、





クラルの印象をかなり変える。





可愛い、という印象より、綺麗という印象を与えるのだ。







クラルもきっと、父親から俺と同じことを言われてるのだろう。




そして、直に接して、父親から言われたことで持った印象との差に戸惑っている。






「…ねぇ?知ってる?




あの子たちね、私たちにかける魔法は必ず詠唱するの。



きっと、魔法名詠唱だけだと不安定になるって知ってるからなのよね。





…そんな子たちを疑えって言うの?!」
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