神の混血
「…幼い頃からずっと感じ続けて、ある日突然消えた強い魔力が、また突然現れて………
導かれるように魔力をたどったんです。
その先にあなた様がいらっしゃいました。
まさかクラスメートだったとは…。」
「そう。あのね、私は“封印”されてたらしいの。
まだよくわからないんだけど。
お父さんとお母さんは最後に“封印を解いた”って言ってたわ。
きっと魔力を解放したってことだったんだと思う。
…それがどうして禁忌なのかはわからないけれど……、
お父さんの手記を見つけたの。
あなたのご両親のことは書いていなかったけど、
“美命に危険が迫っている。やはりあの術をかけるしかない”って書いてあったのは、
きっとそのことだったのね」
お父さんとお母さんは私を守ろうとしてくれたんだと思う。