吉川君は、私のことが嫌いなんだろうか。
「高校1年。入学式からお前はやらかした。」
「え、何やったんだろ?」
全く覚えがない私?
「……入学式、校長のカツラを飛ばす。」
「ぶふぉっ!」
ボソッと、誰にも聞こえないような声で話した先生。
そして、それを聞いて吹いた晶。
「……。ありましたね。」
そうだ、1年の時、校長先生のヅラを思いっきり飛ばしたんだ。
黒歴史とか、言いながら忘れてた。
「おまっ、くっ、なんて……ぶふぅ!こと、してんだよ……っ!」
今も、笑い続けているコイツを殴って良いかな。