吉川君は、私のことが嫌いなんだろうか。
そんな事を考えていると、隣からドサ、っていう音が聞こえた。
チラッと見ると、当たり前だけど吉川君がいた。
「お、おはよ、吉川君。」
「……。」
む、無視ですかい。
まぁ、これは私だけじゃない。
誰でも、なんだ。
男女、後輩、先輩、関係なく無表情、無口。
たまに出るのは、『うるさい』とか。
これは、噂じゃない。
本当に見たことがある。
だけど、私、めげない!
……乙女風な言い方、頑張ったね!
「おはよー、吉川君ー。」