吉川君は、私のことが嫌いなんだろうか。
じゃ、なくて……!
その、2日目に席替えでくじを取ったら……。
「ちょ、先生!なんで、後ろの窓側なの!?」
私は、先生に叫ぶ。
「あ?嫌か?」
相変わらずの無表情で話す先生。
「いえ、あざーすっ!!!」
バッと、頭を下げる。
「おー、そうか。皆ー、松立が席交換して欲しいらしいぞー。」
「はい、先生ー!さっきの話、聞いてました!?」
私は、手を挙げて早々と席に座っていた。