吉川君は、私のことが嫌いなんだろうか。

「っ、何回も言わせんな、ブス!」

「ブ……!?」

ブス!?

た、確かに、自分を可愛いとか思ったことないけど!

ブスは、ないよ!あり得ない!

「だから、その!

僕も友達になれて、嬉しいって言ったの!」

そう、叫んだ直後、吉川君の顔は真っ赤だった。

耳まで、ゆでダコ状態。

「っ、あ、う…!

ちょっと、電話洗ってくる!」

そう、言ってもうダッシュで教室を出ていった。

かと、思えば戻ってきて。

「ぶ、ブスじゃないから!」

と、真っ赤な顔で言われ、吉川君はまた出ていった。

ふ、

ふぉぉぉい!!

電話洗ってくるって、何!!

テンパりすぎ!だけど、可愛すぎる!

< 28 / 35 >

この作品をシェア

pagetop