それでも あなたに恋をする。
それは、紛れもなく、
私が、取ろうとしていた本だ。
「あ、はい‥‥。
でも、身長が、届かなくって‥‥。」
私は、俯きながら、そう言った。
まぁ、ギリギリ身長が届いたとして、
結構分厚い本だから、重さに耐えきれず、
結局、転ける羽目になるんだろうな‥‥
と、転けている自分を想像する。
あぁ‥‥、リアルにありそうな話だな‥‥
私が、そんなことを思っていると、
ゴトッ
という、音が聞こえた。