PROMISE
STORY.3緊急事態
月日は流れ、6月後半になった。
期末テストも終わり、みんなの気が抜けている。
期末テストは、相園が1位だった。
抜けてるように見えて、しっかり勉強している。
そしてなんと2位は、猛だった。
こんなにアホそうに見えるのに…
2人とも、コツコツ型らしい。
今は部活の時間だ。
もうすぐ大きな試合がある。3年生は引退し、2年生と共にハードな練習の日々だ。
「じゃあ、スタメン発表するぞー!」
新しい部長、新藤(しんどう)先輩が舞台の上に立っている。
「今回からは、1年生もメンバー入りしてるぞー!」
まじか、おおー、と声が上がる。
「1年からは、猛と悠斗!
よろしく頼んだぞ!」
「はい!」
そう返事をしたのは猛だけ。
「悠斗?名前呼ばれたぞ?」
「えっ、お、俺?」
俺は話についていけてない。
「お前以外に誰がいる。
悠斗、お前の成長スピードは素晴らしい。今度の試合でその成果を出してほしいんだ。
先生と俺で、話し合って決めたことだ。
やってみないか?」
「は、はい!」