階段1つ、上ろうか。
先輩は、メールを見ただろうか。
あれだけ人に囲まれていたら、メールなんて気付かないんじゃないか。
普段も返信遅いし。
来ないかもな…。
机に突っ伏して、腕に頭を埋める。
…バカだなぁ、私。
友達は、私が先輩をすきだと言うと
『やめときなよ』
『だって学校の王子様でしょ?ウチらじゃ無理だって』
『ミモリ、絶対泣くでしょ』
と、言った。
全くもってその通りな上に、先輩は彼女もち。
…かなうわけ、ないだろう。