階段1つ、上ろうか。
時間が経つほど、ネガティヴな考えが頭に浮かぶ。
もう、いっそ帰ってしまおうか。
先輩には侘びのメールを入れて。
…見ていないかもしれないけれど。
時刻は1:56。
そろそろ卒業生が帰り始める時刻だ。
生徒会室の窓からも、帰る生徒が見える。
…少しだけ、寝よう。
昨日は告白のことで頭がいっぱいでよく眠れなかったのだ。
「起きたら、帰ろ……」
そう呟いて、私は夢の国へと旅立った。