階段1つ、上ろうか。



「…だけど、この高校を卒業するまでの、あと1年間。私はずっと先輩を思い出してしまいます。


そんなに簡単に、忘れられません、から…っ。


何かある度に"告白すればよかった"なんて後悔は、したくない。


先輩が困るってわかってても、決めちゃったんです。」



ふぅ、と一息おいて




「理由は、私のワガママです。
ただ、言いたかっただけです。」



そう、先輩に言い切った。



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