諦めないと誓いました!
その日の放課後。


「井波くん!」


告白した日同様、玄関で井波くんが来るのを待機していた。


「…また?」


明らかにめんどくさそうな顔で見下ろしてくる井波くん。


はい、かっこいい。


私の声で返事をしてくれるだけでも嬉しいんです。


でも今はそれよりも!


「これ、受け取ってください…!」


どうか、受け取ってくれますように!


「…なにこれ」


「私、昨日クッキー作ってきたんです。よかったら受け取ってください!」



「俺、甘いの無理」



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