諦めないと誓いました!
「…なにやってんの」


低い声でそう言う。


「…あの…シャーペンが……」


「……は?」


井波くんが顔をあげてまだねむそうな顔で私を睨んだ。


そんな威圧感ハンパない顔で見られたら言葉が詰まる。


「そ、その、机の上のシャーペンって…井波くんのだよね??」



「…俺のじゃない」



「え!ごめん、私井波くんのだと思って机の上に置いちゃった!」



なら誰のよ!



「あ!それ僕のです!」


声がした方を振り向くと、私の隣の席の男子のものだったことが判明し、その男子にシャーペンを渡した。



「…ねむ」



頭を掻きながらそう呟いた井波くん。



「昨日なにかしてたの?」



「勉強」



「…なるほど」



さすがです井波くん。


井波くんは、成績もよくていろんな先生のお気に入りだ。


先生に当てられたら必ず答えている。


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