諦めないと誓いました!
「大丈夫か?薬飲む前に、少しゼリーとか食べるか?」


「うん…ありがとう…」


「起きれる?」


「ん…」


だめだな。


弱りすぎだろ…。


辛そうな佐野の体をゆっくり起こす。


俺が佐野の体に触れる度にまた佐野の顔が赤くなっていく。



こいつ、こんな時でも俺を意識すんのかよ。



「口開けろ」


「………へ?」


「早く」


「え…うん……」



佐野の口の中にさっきコンビニで買ってきたゼリーをゆっくり食べさせた。


「あの…井波くん……ごめん…」


「なにが?」


「もう…一人でできるから……井波くん帰って大丈夫だよ…?」



こんな状態で大丈夫なんて嘘よく言えるな。



「どこがだよ。俺のことはいいから薬飲め」



「うん…」



そう言って数分、佐野はベッドにぐったりと座ったまま薬を飲まない。



「飲まないの?」


「の……飲むよ……」


そう言って薬とスポーツ飲料を手に取るけど、一向に口に運ばない。



もしかして…。


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