諦めないと誓いました!
◇◇◇◇◇

今日は午前中だけだから学校がすぐに終わった。


最後のHR終了と同時に井波くんに告白するため、一足早く玄関に待機する。


井波くんがくると同時に告白するんだ。


結果がどうであろうと、今はとにかく気持ちを伝えるんだ!


…フラれるの覚悟だけどね!


ドキドキしていると、イヤホンを耳にはめた井波くんがやってきた。


「ふぅ~。よしっ!」


私はこちらへ向かってくる井波くんの前に立った。


「井波くん!」


井波くんはイヤホンを耳から外すと、少し睨むように見下ろしてくる。


ま、負けるな自分!


「…す……………っ好きです!」


本当にストレートに言った私の言葉。


井波くんは、受け止めてくれるかな…。



なんて甘い考えはやっぱり井波くん本人によってかき消される。


しばらくの沈黙。

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