偽装恋愛カレカノ
私は傷ついたら
いけないのに…
だめなのに。
洸と約束したのに。
あの日決めたのに。
洸、ごめん。。
私は傷つかないなんて
無理だったみたい。
「隆…
りゅぅ・・」
私は弱々しい声で
隆を呼んだ。
当然、雨に
消えていって
隆に声が届く事は
なかった。
私が歩き出すと
勢いよく
私の手から傘が
落ちてしまった。
幸を抱きしめている
隆の目が私の方に向く
気付いた隆は
驚いて目を
丸くして
その瞳を見る事が
出来なくて・・
その場に
いることが
できなくて
急いで
走って逃げた。