偽装恋愛カレカノ



洸・・・


洸・・?



ふと洸が
私の方を見た


「んな、不安
そうな顔すんな」


そう言って
髪の毛を
ぐしゃぐしゃ
にする。


スケッチブックを
見終わると再び
私に返してくれた


「お前は・・
お前は悪くねぇよ」


(そんな事ない)


「あいつを責める事
何一つ書いてねぇ」


(でも、今じゃない。
もっと前から…)


「だとしても
お前の方が
何倍も傷ついてた。
何年無理してた?
この何ヶ月かは
苦しかっただろ?」



(苦しくないよ・・
言ったでしょ。
好きなだけでいい。
苦しくないの。)
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