妖怪談
「夏萌、学校いつからだっけ。」
朝食を食べている時に唐突に質問された。
『!? げほっげほっ…。』
牛乳を飲んでいた私は盛大にむせ、質問は一時中断となった。

「夏萌、大丈夫か?」
『は、はい…。学校でしたっけ。えーっと確か、来週の頭からだったと思いますよ。
、、、急にどうしたんですか?』
普段藤崎さんはめったに学校のことをきいてこない。
学校にも妖怪が見える人はいないので、時々妖怪と話しているところを見られて不思議な顔をされることがある。
藤咲さんも子供の頃にそういった苦い思い出がある様で私のことを気遣ってくれている。
実際のところ特にそのことでイジメられたりはしない。この学校は田舎にあるということもあり人が優しい。藤咲さんの家がお寺という事もあり学校では巫女修業中ということで霊力が強いからそういったものが見える的なことになっている。まあ似たようなものだが。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop