【完】笑顔の裏(大幅編集中)
俊父「それでもまだ、ついてきてくれた。

信じる心を忘れてはいなかったんだ。


でも、ある日
誘拐されんです。」

え?

誘拐?
衝撃の一言に口が閉じなかった。


俊父「私は、助けに行こうとした。

でも行けなかったんだ。


その日、奥さんが交通事故にあったんだ。


だから病院にいたんだ。

携帯がなっていることに気付かなかったんだ。


最低だよな。

息子が大事なときに…
もちろん、助けには行きました。


私ではないですけど

交通事故に遭ったことは、伏せておいたんです。

自分も誘拐されてその日に
お母さんも交通事故って、


ショックでたまらなくなると思ったんです。

壊れると思ったんです。


だから、伏せておきました
お母さんは、
体調が悪いだけだから。


って、
もちろん会わせてくれと言われましたが。

会わせませんでした。

奥さんは骨折など全治5ヶ月でしたので、

5ヶ月も会えなかったのは、
苦痛だったでしょう。


何より私が助けに行かなかったことも、

あれだったんでしょう。

それ以来変わってしまいました。



どんなときでも、敬語だったけど、

笑顔は本物だった。


けどあなたが言ったように、
嘘の笑いをするようになったんです。

自業自得だって分かっているんです。

でもどうすれば、いいか
分からなくて
一体どうすれば……
クッ…」
< 191 / 418 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop