【完】笑顔の裏(大幅編集中)
咲「知ってるんでしょ?
私が耳が聞こえないってこと」

蓮「やっぱりそうだったのか…」

咲「同情した?」

蓮「いや、別に。
でもそんな自分が嫌なら思う存分泣け
叫べ」

同情しない。

むしろ、私の気持ちがすべて分かってるんだ。

咲「本当は、歌うのが大好きだったの………

でも、耳が聞こえないせいで、音程がとれなくなってしまったの 。

本当はピアノだってひけるんだから。

あの曲は、昔弾いたことがあったの。

だから、懐かしくてつい…

気がついたら涙が溢れていたの
何で?耳が聞こえなくなってしまったの?

神様なんて大嫌い‼」

ボロボロと涙がこぼれてきた。
止めようと思っても止められない…
久しぶりにこんなに泣いた。

いつだったんだろう
泣いたのは


両親が死んだって聞かされたときだ。


あのときは、本当に泣いたり
その時以来涙は流さないようにしていた。


でもどうしてだろう

この人たちといると、何故か涙が出てくる。



でも、この人たちのお陰で、
何かが、軽くなったような気がする


決してかなえや、祐、洋が無力だった
訳じゃない。


そもそも生きていられているのは、こ

の三人のお陰でなんだから

そして、蝶凛を信じてみろって背中を押してくれたのも、祐だし



でも、その荷物を少し下ろしてくれたのが、
こいつら、蝶凛なんだ。


いい仲間ってこういうことを言うんだろうな
そう実感したのだった

そして、咲の心には
信頼という心が芽生え始めたのだった…


咲side end

< 316 / 418 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop