俺様富豪と甘く危険な恋
「お前……」


ベンチから立とうとした栞南は捕まえられ、蓮の膝の上に乗せられた。


「きゃっ!」

「悪い子のお仕置きはわかっているだろうな?」


口元に軽く笑みを浮かべている蓮はご立腹というわけではなさそうだが、膝の上に乗せられた栞南はシュンとなる。


「お尻を叩かれるとか……?」


このままひっくり返されてお尻を叩かれるのでは?と本当に思ってしまう栞南だ。


「お前、かわいすぎるぞ。これがお仕置きだ」


蓮は楽しそうに笑うと自分で頭からビールをかぶり、驚いて目を見開いている栞南にキスをした。

栞南にもビールはもちろんかかりワンピースが濡れた。

蓮のキスが深まり、栞南は酔ってしまったように周りが気にならなくなった。

「んっ……」

蓮が離れると、栞南は荒く息をついた。

蓮のキスで腰は疼き、全身が痺れたみたいになっていた。


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