俺様富豪と甘く危険な恋
マンションに戻った栞南はシャワーを浴びようと自分の部屋に足を向けた。


「栞南、こっちだ」

「えっ!?」


栞南は蓮の寝室に引っ張り込まれた。


「朝日奈さん、シャワー浴びなきゃ」


シミになってしまったであろうオフホワイトのワンピースに今更ながらショックを受けていて。


(朝日奈さんに買ってもらったのに……)


「一緒に浴びるんだ」

「そんな……」


今朝もバスルームで蓮に翻弄されている。まだ2時間ほどしか経っていないお昼前。一緒にシャワーを浴びたら……栞南の顔が赤くなる。


「まだ罰は終わっていないからな」


戸惑う栞南はバスルームに連れて行かれた。

蓮のバスルームは海側でブラインドが下ろされているが、明るく栞南のバスルームよりさらに広い作りだった。

5人ぐらい入れそうな丸いバスタブにジャグジーが付いている。蓮はスイッチを押すと、バスタブに勢いよく湯が流れこむ。

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