俺様富豪と甘く危険な恋
「トニー! これは一体どういうことだ!? 襲撃されたのか!? 奴らはどこにる!」
蓮は矢継ぎ早に詰問し、栞南の前に跪くと1センチほどの傷口をよく見ようと目を凝らす。
赤紫になっている右腕に視線が移ると息を呑む。そしてボタンが無くなっているブラウスを見てなにがあったのか悟る。
蓮は着ていたジャケットを脱ぐと、栞南の肩に羽織らせ包み込む。
「朝日奈さんっ、トニーは悪くないんです! 襲撃じゃないんです」
「ミズノさんは黙っていてください。私が説明します」
トニーはきっぱりとした態度で蓮に向き直る。
「病院へ行くぞ。話は車の中で聞く」
蓮は栞南を抱き上げた。
「病院へ行かなくても大丈夫です!」
お姫様のように抱き上げられた栞南は困るが、蓮の足は玄関に向かっている。
そこへダニエルが買い物袋を抱えて入ってきた。
「ダニエル、お前も来い」
厳しい口調の蓮は栞南を抱き上げたまま部屋を出てエレベーターに乗り込んだ。
ダニエルの運転で助手席にトニー、後部座席に蓮と栞南。
病院へ向かう間、トニーは説明した。
蓮は矢継ぎ早に詰問し、栞南の前に跪くと1センチほどの傷口をよく見ようと目を凝らす。
赤紫になっている右腕に視線が移ると息を呑む。そしてボタンが無くなっているブラウスを見てなにがあったのか悟る。
蓮は着ていたジャケットを脱ぐと、栞南の肩に羽織らせ包み込む。
「朝日奈さんっ、トニーは悪くないんです! 襲撃じゃないんです」
「ミズノさんは黙っていてください。私が説明します」
トニーはきっぱりとした態度で蓮に向き直る。
「病院へ行くぞ。話は車の中で聞く」
蓮は栞南を抱き上げた。
「病院へ行かなくても大丈夫です!」
お姫様のように抱き上げられた栞南は困るが、蓮の足は玄関に向かっている。
そこへダニエルが買い物袋を抱えて入ってきた。
「ダニエル、お前も来い」
厳しい口調の蓮は栞南を抱き上げたまま部屋を出てエレベーターに乗り込んだ。
ダニエルの運転で助手席にトニー、後部座席に蓮と栞南。
病院へ向かう間、トニーは説明した。